鑿ノミ

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最近、多くの大工さん、特に手間受けの大工さんたちがノミを使わなくなってきました。あらかじめ加工されたプレカット商品が、現場で使われることが多くなってきたからです。

小島勝工務店では、伝統の匠の技を守っています。

●ノミを使うときの姿勢
1.材料に向かって斜めに構える
2.ノミは手前側に向かって使う
1.2により、最悪の場合でも自分の太ももに刃が当たるようにします。
(腹部、股間に刃が来ないようにする。)
もちろん、太ももにも刺さらないようにすることが大事です

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金属の部分が「かつら」

ノミの柄(つか)の頭部分に付いている「かつら」を常に少し下げて使います。
「かつら」から少し出た木の部分を叩くようにします。

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左が使い込んだノミ。柄も刃もかなり短くなってしまった。

叩かれた部分はやがて潰れるので、「かつら」をまた少し下げます。この作業を繰り返すうちに、柄がだんだん短くなります。刃も使っては研ぎ、使っては研ぎを繰り返します。ですので、使い込んだノミは柄も刃もどんどん短くなります。

ノミ作業のうまい下手は、実は研ぐ技術が上手いか下手かが、大きく影響します。
いくらノミを使う手先が上手でも、刃が切れないとノミ作業は上手くいきません。

親父から受け継いだDNAのせいか私は小学校のころから工作好きで、今でもノミ作業をしていると物づくりの喜びに浸ることができます。
同年代の大工たちの中ではノミ加工では誰にも負けない自があります。
それでも、社長(親父)のノミの技、刃研ぎの技にはまだまだ及びません。

熟練の技をまだまだこれからも習得していこうと思います。

電動工具しか使わない家づくりはプラモデル作りのようですし、刃が切れなくなると使い捨てにするようなノミでは繊細な加工は決してできません。

私たちのような若い大工が本物のノミを使い続け、日本の大工の家づくりの伝統を守らなければならないと思っています。

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