材料へのこだわり
■天然木無垢材(ムク材)へのこだわり
最近、「木の家」と称する建物でも、圧倒的に多いのが「集成材」です。集成材とはスライスした木材を接着剤で貼り合せ、1本の柱に成型した材料です。強度が天然木に比べ、強い、伸縮・狂いが少ない・・・などの理由で工務店業界の中でも一般的に使われるようになりました。
しかし、これらの理由は本来天然木無垢材の特性を知らない大工が増えたことが原因です。「木」の特性を知っていれば、材料の木材1本1本の特性を見ながら強い建物、伸縮・狂いを考慮した建物ができるはずです。
天然木無垢材には集成材にはない、美しさ、特に年数を経ながら味わい深くなっていく気品高さがあります。
法隆寺などに代表される日本の古来よりの建造物の美しさ、気品高さも天然木無垢材だからこそです。
小島勝工務店では、これまでも、これからも天然木無垢材にこだわってまいります。
■後継者不在による材木店の廃業
当社では、「国内産」「無垢材」にこだわってまいりました。
しかし、最近になって、創業以来材料を入れてくれていた材木店さんが後継者不在のため廃業されました。
新しい納入先を探す中で、「天然木無垢材」の世界でも新しい試み、挑戦をする方々のことを知りました
■「天然乾燥」の材料探し
「無垢材」「集成材」、いずれであっても、建築材料に使う木材は十分に乾燥されていなければなりません。
この乾燥方法には2種類あります。
・自然と乾燥するのを待つ「天然乾燥」
・乾燥のための機械を使って乾燥させる「人工乾燥」
最近では「人工乾燥」が多くなっています。その理由は、
・材料として出荷できる期間が短くなることによってコストダウン
・強制的に乾燥させることによって、一般的に「木」の弱みとされる「伸縮」「狂い」の可能性を減らすことです。
しかし、「木材」の自然の姿は天然乾燥です。
確かに人工乾燥の材料は、価格も安く、伸縮・狂いが少ないのも事実です。が、一度伸縮したり、狂いが出ると、元には戻りにくいのです。
天然乾燥の木材は伸縮・狂いが出ても、元に戻ります。「木材」に姿を変えても、木が生きているのです。大工が木の使い方を知っていれば良いのです。
納入先を探す中で、この一見時代遅れの「天然乾燥」に新たに取り組む人たちのことを知りました。
■「葉枯らし材」との出会い
静岡県の天竜(現在、浜松市の一部)の山林から伐採した杉・桧(ひのき)を天然乾燥、木材として出荷されている「天竜T.S.ドライシステム協同組合」のことを知りました。
伐採後、そのまま3ヶ月間山の中で「葉枯らし」をすることで、木材をゆるやかに乾燥させ、その後、貯木場でさらに天然乾燥させるそうです。
1本1本に伐採の日付を記したタグを付け、しっかり熟成させることで品質、付加価値を高めています。流通経路についても、これまでとは違う新しい取り組みをされていました。
木材の一般流通経路
山林家→素材業者→原木市場→製材工場→製品市場→販売問屋→小売店→工務店→施主様
「天竜T.S.ドライシステム協同組合」の流通経路
山林家→素材業者→製材工場→工務店→施主様
大幅に経路を短縮することで、コストを抑えることも出来ます。
この「天竜T.S.ドライシステム協同組合」の「葉枯らし材」のことを知った私(小島勝工務店専務、小島
満夫)はこの材料で家を建てることを夢を見、なんとしても採用したいと考えました。木材のサンプルを取り寄せてみると、非常にいい材料です。
ぜひ採用したい。でも、この流通経路に当社を組み込んでもらえるのだろうか。電話でサンプルを送ってもらった後も、先方は素っ気無い様子です。
でも、惚れ込んでしまった私は、この材料の安定供給を可能にしてもらうためにある決断をしました。伐採、製材工場を自分の目で確かめ、間違いのない材料なら、「当たって砕けろ!直談判作戦」です。
■小島満夫の天竜・日帰り弾丸600・のレポート
東名高速をひた走り浜松インターチェンジへ。
そこからさらに2時間走り、たどり着いた天竜の里での出会い、人々の思い
現地で見た天竜の美林の秘密とは?
「葉枯らし材」の魅力って?
伐採地で見てきた迫力の風景
「天竜杉」「天然乾燥」にかける現地の人たちの戦い
そして、小島勝工務店は天竜産葉枯らし材を採用することができたのか?
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