今日のニュースでやっていましたが、首都圏直下型の地震に対する最大震度の考え方が修正されたという報道がされていました。

まだまだ先の話だ！とのんきに考えている状況ではないのはここの所の地震活動やニュースなどで分かっていると思います。



木造住宅に対する耐震基準は、過去大きな地震が来ると改正がされてきました。

昭和５３年の宮城県沖地震後の昭和５６年。

平成７年の阪神淡路大震災後の同年に。。。



今の建築基準で建てられた住宅は大丈夫と思っている人がほとんどだとは思いますが、あくまでも計算上の話で、実際に同じ揺れを体験はしていないので、100％とは言い切れないのです。

予想を超える地震が来ることもあるかもしれませんから...

とはいえ、基準となるものがなければ何もできない。

今の基準が正しいと思わなければ家に住むこともできませんので・・・(^^ゞ



でも、法改正がされる前、昭和５６年以前に建てられた住宅は今でも存在しています。

ここ厚木では3.11の大震災では震度５弱が観測されています。

とりあえず震度５弱までは耐えられるという実績を残しはしましたが、それ以上の震度となるとどうなるのかは分かりません。

耐震診断をして数値が1.0未満だったとしても現状は倒れずに建っている住宅がほとんどです。

昭和５６年というと、もう３０年の月日が経過し、家のあちこちが傷んで来たり劣化したりしてきます。

塗装の塗替えや屋根の吹き替え、設備機器の交換など色々と大規模なリフォームをする時期になってきます。


当然、どうせやるなら耐震補強もやってと思うところですが、いざ見積もりを取ってみると、予想以上に高い金額がかかる。

そこで次に考えるのが一層のこと建て替えをしてしまおうかと思うでしょう。


しかし、この社会情勢の中、大きな出費をして建て替えまでは・・・と思う人も多くいるのではないでしょうか。



小さく必要最小限のリフォームか、安心して暮らせるために予算をかけて建て替えか？？？


悩まれるところだと思います。


宝くじでも当たれば話は別でしょうが(^^ゞ
そんな夢物語に浸っている時間もありません。

ここからは個人的な考え方になるかもしれませんが少しでもヒントになればと思います。


予算内！！


と言うことはチョット置いといて、耐震改修工事について書きたいと思います。

まず、昭和５６年以前に建てられた住宅についてですが、間違いなく耐震補強をした方が良いでしょう！

ただし、現状の建物の調査は慎重に行ってください。

外壁や内壁の亀裂はもちろんですが、一番重要なのは建っている建物の土地の地盤強度と基礎の亀裂だと思っています。

軟弱地盤に建てられた住宅は、大きな地震の度に大きく揺れ建物に被害をもたらします。

近年に建てられたものは、地盤補強を施すので影響も少ないと思いますが、軟弱地盤であることは十分理解しておく必要があると思います。

基礎内部を見ることは出来ませんが、その基礎が無筋（鉄筋が入っていない）場合には注意が必要です。

無筋基礎の耐震補強も施工している会社もありますが、そのどの方法を見ても本当にこれで大丈夫？

と、疑ってしまう自分がいます。

計算上は大丈夫なのでしょうが、自分としては建て替えをお勧めしたいと思います。

予算の関係上、建て替えが出来ないため耐震補強をと考えるのが悪いわけではないのですが、施工する立場から考えると、その補強方法で保証は出来ないと考えてしまうのです。

建て替えが出来るくらいなら苦労はしないよ！！

そんな風に思われるかもしれませんが、昭和５６年以前に建てられた住宅はそれだけ危険だということです。

もちろん問題ない建物もあるでしょう。

耐震診断が1.0未満でも持ちこたえるかもしれません。

建て替えても倒壊することもひょっとしたら起こるかもしれません。


でも、、、


安心して暮らせる生活っていうのが一番大事な気がします。


何を持って安心なのかは個人差がありますが、、、


自分の考える「安心」を慎重に考えて工事を進めることをお勧めします。






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