2007/08/13
かや葺き屋根 [ブログ]
青い空、澄んだ空気、心地よい虫の音、見渡す限りの緑の木々、合掌造りの部屋から見る景色は、いつも自分が見ている景色とはまったく違うものです。
実は私は今、昨日から夏休みということもあって、昨日の未明から岐阜県の北西部にある世界文化遺産として有名な飛騨白川郷に来て合掌造りの民宿にいます。
『合掌造りとは茅葺きの屋根が掌(てのひら)を合わせたような急勾配の山形をした建築をいいます』
今までテレビや本などで見た事はあったのですが、初めて生で見てビックリ!!
本当にここだけ時代が違うような、昔テレビでやっていた『まんが日本昔ばなし』にもでてきそうな風景には驚きと、それと同時にどんな造りをしているのか?と興味がわきました。
白川郷ではいくつかの民家が有料で内部を一般公開していて、その中で国の重要文化財にも指定されている『和田家』、平成十三年に八十年ぶりに屋根の葺き替え作業が行われ、NHKでも放映された『長瀬家』という二つの合掌造りに入って来ました。
二つの家に共通していえることは、とにかく木組みをしている材木がデカい!
合掌造りの特徴で屋根を支えるのぼり梁、そののぼり梁を支える桁や柱など、最近の住宅では見たことのないような大きな材木がふんだんに使われていました。この地域は積雪が多く、重さも加わるのでそのような風土にも耐えられる構造にしているようです。
それから造作材の継ぎ手、柱の継ぎ方など、これもまた見たことのない技法でおさめていたので、また一つ勉強になったと思います。
もし興味があるような方がいらっしゃいましたら、是非とも世界文化遺産飛騨白川郷合掌造り集落に訪れることをお勧めいたします。
私はこれから城下町として有名で数々の観光スポットのある高山、古くから宮大工としてその名を轟かせた『飛騨の匠』のふるさと飛騨古川に行き今日もまたたくさん見て学んで楽しみたいと思います。
それでは…
Posted by 北岡 at 09時52分
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